冥王星は、強制的に魂を浄化する！？【西洋占星術的、冥王星が持つパワーと意味】

天体はそれぞれ固有の意識やエネルギーを持っています。

その昔、惑星は神々だと考えられてきました。私達の心の奥底から湧き上がる、欲望や情動はその神々が引き起こしているものとみなしていました。

心理学では、これらの天体のイメージは、人類に共通する基本的な心の働きとされています。

人はそれぞれの惑星の力を良い形で発揮する事ができれば、幸福を感じることが出来ます。しかしそれが出来なければ、底知れない不安や苛立ちを感じたり、反対に、感情を心の奥深くに押し込めて、情緒のない、味気ない生活をするようになってしまうかも知れません。

自分にとって良い状態を保つ事とは自分の惑星がナチュラルな力を発揮している時という事になります。

自身のホロスコープ上の天体を知るということは、自分をより深く掘り下げていく行為でもあります。

今回は、惑星の中でも、超次元的な力を司っている、天王星、海王星、冥王星の3天体。トランスサタニアン（土星外惑星）の1つ【冥王星】について見ていきましょう。

冥王星とは、どんな星？

10天体の最後は、1930年に発見された冥王星です。この星は248年程かけて12星座を巡ります。発見以降、まだ全ての星座を通過していない事になります。

なので、冥王星が自分の星座に巡って来る人は一部の人にすぎません。世の中の３分の1の人が冥王星を体験する事になります。

冥王星の象徴

この未知の天体に、プルートという名がつけられています。ローマ神話では、冥界（死者の国）の全てを支配する神です。

ギリシャ神話ではハデスという名で知られています。

地獄の番犬の異名を持つ、ケルベロスという、犬を連れています。3つの頭を持ち、蛇の尻尾を持った猛犬とされています。

冥王星は破壊と再生の星とされています。自らを地獄に投げ込み、そこから再び蘇るような”人生の変容”を促す力を示します。

冥王星が持つパワーと特徴

破壊と再建、始まりと終わり、権力主義、強制的変化を司る。
強制的な浄化力がある。
生きながらにして、生まれ変わる体験。
物事を根底から破壊し、再生するパワー、その力に誰も逆らうことはできない。
潜在している事柄や能力を支配し、この星の力が最高に発揮される時は、思いがけない時に、意外な力が働いたり、人格や境遇が一変するような、特異な発展を遂げる事がある。
この星が位置する星座はその世代が経験する、人生や魂の変容の様を示す。
捨てられたもの、失われたもの、汚れたもの、誰もが目を背けるもの、暗闇にあるもの、隠匿されたもの、このようなもの達から、新しい命、新芽生き生きと息づき、輝くもの、聖なるものが現れるイメージ。
大きな財、地下の黄金、金融などを象徴する。隠された大きな宝物というイメージ。巨万の富を得た者が、その富によって滅びてしまう物語が奇想される。価値ある物は同時に重大な危険も孕んでいる。深い欲望。
冥王星が自分の星座にある時、何かを徹底的に失う事がある。その一方で、必ず何かを”相続する”遺産のようなお金や物とは限らない。
冥王星の力が悪く働くと、不可抗力的な事件や事故のより、築き上げたものを全て失う事にもなる。
死と再生に関係した事柄で、時に、常識を覆すような深刻な事態を生み出す。
カルマや因果にも関わりがある。
冥王星の年齢域、死後
冥王星を支配星に持つ星座は、さそり座です。★蠍座についての記事は『真相究明の眼力を持つさそり座』へ